スペイン陶器展 -煌めきのイスパノ・モレスク-
8世紀から約700年の間、南部を中心に、イスラーム勢力の統治下にあったスペインでは、他のヨーロッパの国々とは大きく異なる文化が育まれました。
イスパノ・モレスク陶器は、イスラーム陶器の技法を継承し、スペインで焼造された錫釉陶器です。中でも、金属質の光彩を放つ絵付けを施したラスター彩陶器は、その華やかさで人々を魅了してきました。13世紀に、ラスター彩陶器の製作地である中近東にモンゴル人が侵入すると、陶工を含む多くのイスラーム教徒がスペインに移住し、マラガなど南部の地域でラスター彩陶器が盛んに焼造されるようになりました。15世紀末にイスラーム王朝が滅亡した後も、スペインに残った陶工たちを中心に東部の窯場が発展しました。マニセスでは、王家や貴族の紋章を描いた大皿など華やかなラスター彩陶器が製作され、パテルナやテルエルでは、緑、青、茶などの顔料で人物や魚などを自由闊達な筆遣いで描いた陶器が製作されました。
本展は、ラスター彩陶器を中心に、当館の所蔵するスペインの錫釉陶器約60件を初めて一堂に展示致します。
イスパノ・モレスク陶器は、イスラーム陶器の技法を継承し、スペインで焼造された錫釉陶器です。中でも、金属質の光彩を放つ絵付けを施したラスター彩陶器は、その華やかさで人々を魅了してきました。13世紀に、ラスター彩陶器の製作地である中近東にモンゴル人が侵入すると、陶工を含む多くのイスラーム教徒がスペインに移住し、マラガなど南部の地域でラスター彩陶器が盛んに焼造されるようになりました。15世紀末にイスラーム王朝が滅亡した後も、スペインに残った陶工たちを中心に東部の窯場が発展しました。マニセスでは、王家や貴族の紋章を描いた大皿など華やかなラスター彩陶器が製作され、パテルナやテルエルでは、緑、青、茶などの顔料で人物や魚などを自由闊達な筆遣いで描いた陶器が製作されました。
本展は、ラスター彩陶器を中心に、当館の所蔵するスペインの錫釉陶器約60件を初めて一堂に展示致します。
- 開催期間
- 2016年1月16日(土)~4月3日(日)
- 開館時間
- 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、2月6日(土)
- 入館料
-
一般500円・学生300円
※ 小学生以下(要引率者)・65歳以上の方・障害者手帳をお持ちの方は無料。
- 交通アクセス
- こちらを御参照ください >>
- 主催
- 公益財団法人美術工芸振興佐藤基金
- 後援
- スペイン大使館
- お問い合わせ
- 03-3888-7520、
03-3888-7512(佐藤基金直通)
主な展示作品
・ラスター彩獅子文大皿(16世紀)
・ラスター彩草花文大皿(15世紀)
・ラスター彩兎文大皿(16世紀)
・ラスター彩草鳥文大皿(17~18世紀)
・藍絵草花文筒瓶(17世紀)
・緑彩魚文鉢(18~19世紀)
・多彩牛図水盤(18~19世紀)
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- ラスター彩草花文大皿(15世紀)
- ラスター彩兎文大皿(16世紀)
- 緑彩魚文鉢(18~19世紀)
- 藍絵草花文筒瓶(17世紀)