館蔵 漆器展 -根来と漆絵-
石洞美術館の所蔵する漆器は、(公財)美術工芸振興佐藤基金の初代理事長であった佐藤千壽(1918~2008)によって蒐集された作品が中心となっています。佐藤は、60年余りの歳月をかけて美術工芸品を蒐集しており、漆器ではとくに根来の「明るく温かい朱色」に魅せられていました。その魅力について「一見華やかに見える朱も、しっとりと潤いを含み、深沈たる寂を湛えている。その上、多年の使用による摩耗で下地の黒漆が出てくれば、その赤と黒の巧まざるコントラストの美も捨て難い魅力である。」と述べています。本展では、根来と漆絵を中心に、近世の蒔絵や中国の漆器など当館所蔵の漆器50件あまりを初めて一堂に展示致します。
また、「ブータンの漆器」も同時開催致します。ブータンは漆器を製作する国のなかで最も西に位置します。バター茶を飲むための杯や、料理を盛る器などとして、人々の生活の中で大切に使われてきました。この機会にぜひブータン漆器の魅力を感じて頂きたいと存じます。
また、「ブータンの漆器」も同時開催致します。ブータンは漆器を製作する国のなかで最も西に位置します。バター茶を飲むための杯や、料理を盛る器などとして、人々の生活の中で大切に使われてきました。この機会にぜひブータン漆器の魅力を感じて頂きたいと存じます。
- 開催期間
- 2013年4月27日(土)~8月4日(日)
- 開館時間
-
午前10:00-午後5:00
(但し入館は午後4:30まで) - 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
- 入館料
-
一般500円・学生300円
※ 小学生以下(要引率者)・65歳以上の方・障害者手帳を お持ちの方は無料。
- 交通アクセス
- こちらを御参照ください >>
- 主催
- 公益財団法人美術工藝振興佐藤基金
- お問い合わせ
- 03-3888-7520、03-3888-7512
(佐藤基金直通)
主な展示作品
館蔵 漆器展−根来と漆絵−
・朱漆角切折敷(室町時代)
・朱漆丸盆(室町~桃山時代)
・朱漆酒杯(室町~桃山時代)
・梅樹漆絵盆(江戸時代)
・秋草漆絵盆(江戸時代)
・柳蛍漆絵折敷(江戸時代)
・秀衡椀 桐文(桃山時代)
・鈴虫蒔絵棗(江戸時代)
・漆耳杯(中国・漢時代)
ブータンの漆器展
・パ・ダパ(1960年代・西岡里子コレクション)
・ツァムデ(1960年代・西岡里子コレクション)
・ドゥルッポー(1960年代・西岡里子コレクション)
・シェンドップ・パラン(19−20世紀・西岡里子コレクション)
・ダーリ(盾)(19世紀・西岡里子コレクション)
・ゲロン・シェルチャ(20世紀・北川美穂コレクション)
・ザ・フォップ(21世紀・北川美穂コレクション)
・漆木地(2011年・北川美穂コレクション)
・バオ・ダパ(21世紀・石洞美術館蔵)
・ラポー(21世紀・石洞美術館蔵)
- 朱漆薬壺(室町時代)
- 朱漆四重椀(室町時代・永禄十一年銘)
- 芍薬漆絵盆(江戸時代)
- バオ・ギ・パ・ダパ(ブータン・21世紀)