徳利と盃 同時開催:千住の酒合戦/第28回淡水翁賞受賞作品
『日本書紀』に豊葦原瑞穂国と謳われたように、日本では水田がどこの地域にもあります。私たちは晩春から初夏には蛙の声とともに苗の緑と水面に映る空の青さを楽しみ、秋には虫の声と黄金色に輝く稲穂に移りゆく季節を感じてきました。
私たちが口にするお米は、多くの時間と労力をかけてようやく収穫することができます。そうして収穫したお米に更なる手間暇をかけて作られたものがお酒、日本酒です。このように日本酒は米だけで作る御馳走のなかで最も手間暇がかかっているものであり、そのために日本酒は尊ばれ、御神酒ともなっています。
日本人は、季節の移ろいを愛でながら、この尊い日本酒を戴くために、酒器にもこだわってきました。
本展では、陶磁器、漆器、ガラス器、金属器とバラエティーに富んだ館蔵の酒器約130点を展示し、お酒を飲むという行為に文化の香りを感じて頂きたいと思います。
また、同時展示として「千住の酒合戦」を開催します。
千住の酒合戦は文化12年(1815年)に、千住の飛脚問屋中屋六右衛門の還暦を祝って行われた呑み比べ大会で、酒井抱一や谷文晁も参加しました。中には七升五合を呑み乾した酒豪もいたそうです。本展では千住の酒合戦の資料を展示し、当時の華やいだ雰囲気に触れて頂きたいと思います。
私たちが口にするお米は、多くの時間と労力をかけてようやく収穫することができます。そうして収穫したお米に更なる手間暇をかけて作られたものがお酒、日本酒です。このように日本酒は米だけで作る御馳走のなかで最も手間暇がかかっているものであり、そのために日本酒は尊ばれ、御神酒ともなっています。
日本人は、季節の移ろいを愛でながら、この尊い日本酒を戴くために、酒器にもこだわってきました。
本展では、陶磁器、漆器、ガラス器、金属器とバラエティーに富んだ館蔵の酒器約130点を展示し、お酒を飲むという行為に文化の香りを感じて頂きたいと思います。
また、同時展示として「千住の酒合戦」を開催します。
千住の酒合戦は文化12年(1815年)に、千住の飛脚問屋中屋六右衛門の還暦を祝って行われた呑み比べ大会で、酒井抱一や谷文晁も参加しました。中には七升五合を呑み乾した酒豪もいたそうです。本展では千住の酒合戦の資料を展示し、当時の華やいだ雰囲気に触れて頂きたいと思います。
- 開催期間
- 2012年1月14日~4月8日