日本のやきもの展
日本列島において、初めて造られたやきものは縄文土器とよばれ、最も古い縄文土器の年代は、今から1万6,000年前頃とも言われており、日本は、世界で最も早く土器の焼造が始まった地域の一つです。縄文土器は、1万数千年の長きにわたって焼かれ、使われ続けましたが、時代の移り変わりとともに、弥生土器、土師器へと変わってゆきます。
一方、古墳時代には、朝鮮半島から陶質土器(炻器)の製作技術が伝わり、須恵器が誕し、飛鳥時代には緑釉陶器の、奈良時代の終わり頃には灰釉陶器の生産が始まり、平安時代の終わり頃には、いわゆる中世陶器が造られるようになりました。桃山時代には茶の湯の流行とともに、鉄絵具で様々な文様を描いたり、変わった形に器を成形するなど、様々な形・装飾の茶陶が造られるようになります。また、江戸時代の初め、1610年代には、有田周辺で磁器が焼かれるようになり、現在、私たちが使用するやきもののバラエティが揃いました。
現在の日本列島を見渡すと、北海道から沖縄まで、日本各地でやきものが焼かれて流通し、それらの器が私たちの生活を潤しており、まさに、日本はやきもの列島と言っても過言ではありません。
本展では、館蔵の、縄文土器、土師器、須恵器、埴輪、瀬戸・美濃や備前などの陶器、伊万里の磁器など、およそ80件の作品により、日本のやきものの変遷を辿りたいと思います。
また、伝統的な日本のやきもの技術を礎に、個々人の創意によって生み出された現代陶芸作家の作品、およそ20件を並陳致します。
一方、古墳時代には、朝鮮半島から陶質土器(炻器)の製作技術が伝わり、須恵器が誕し、飛鳥時代には緑釉陶器の、奈良時代の終わり頃には灰釉陶器の生産が始まり、平安時代の終わり頃には、いわゆる中世陶器が造られるようになりました。桃山時代には茶の湯の流行とともに、鉄絵具で様々な文様を描いたり、変わった形に器を成形するなど、様々な形・装飾の茶陶が造られるようになります。また、江戸時代の初め、1610年代には、有田周辺で磁器が焼かれるようになり、現在、私たちが使用するやきもののバラエティが揃いました。
現在の日本列島を見渡すと、北海道から沖縄まで、日本各地でやきものが焼かれて流通し、それらの器が私たちの生活を潤しており、まさに、日本はやきもの列島と言っても過言ではありません。
本展では、館蔵の、縄文土器、土師器、須恵器、埴輪、瀬戸・美濃や備前などの陶器、伊万里の磁器など、およそ80件の作品により、日本のやきものの変遷を辿りたいと思います。
また、伝統的な日本のやきもの技術を礎に、個々人の創意によって生み出された現代陶芸作家の作品、およそ20件を並陳致します。
- 開催期間
- 2015年9月5日(土)~12月20日(日)
- 開館時間
-
午前10時~午後5時
(入館は午後4時30分まで) - 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、
9月22日は開館 - 入館料
-
一般500円・学生300円
※ 小学生以下(要引率者)・65歳以上の方・障害者手帳をお持ちの方は無料。
- 交通アクセス
- こちらを御参照ください >>
- 主催
- 公益財団法人美術工芸振興佐藤基金
- お問い合わせ
- 03-3888-7520、
03-3888-7512(佐藤基金直通)
主な展示予定作品
・縄文深鉢形土器人面装飾(紀元前3,500~2,900年)
・須恵器甕(5~6世紀)
・瀬戸黒茶碗 銘「初時雨」(16〜17世紀)
・初期伊万里 染付吹墨月兎文皿(17世紀前半)
その他の展示品
・埴輪女性頭部(6世紀)
・須恵器長頸瓶(8世紀)
・山茶碗 銘「不二」(13世紀前半)
・古瀬戸灰釉茶碗 銘「早蕨」(15世紀)
・志野沢瀉文筒向付(17世紀前半)
・色絵花鳥文大皿(17世紀後半)
・瀬戸染付雲雷文皿(17〜18世紀)
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- 縄文深鉢形土器人面装飾(勝坂式)
- 須恵器甕
- 瀬戸黒茶碗 銘「初時雨」
- 初期伊万里 染付吹墨月兎文皿