沖縄のやきもの展
沖縄で初めて造られたやきものは、素朴な土器でしたが、13~14世紀に瓦の、16~17世紀には瓦質土器の生産が始まり、やがて朝鮮系の技術を導入した陶器の生産が始まりました。文献によると、1616年に、佐敷さしき王子朝昌(のちの尚豊しょうほう)の懇請により、薩摩から朝鮮人陶工の一六、一官、三官が琉球に渡ると、その一人、一六が湧田に住んで陶器を造り始めたとされ、この時に沖縄陶器の歴史の一歩が刻まれました。以後、沖縄の各地に窯が築かれるとともに、現在まで、沖縄の暮らしに根ざした様々な陶器が造られ続けています。
沖縄のやきものの特徴は、沖縄の文化の中で育まれた独特な器形や色使い、素朴で暖かみがありながら、力強さも兼ね備えているところで、健やかな生活から生まれたそれらの器は、柳宗悦や濱田庄司など、民藝運動を推進していた人達に大きな感銘を与えました。
当館の収蔵品を蒐集した石洞こと佐藤千壽(1918―2008)は、たびたび沖縄を訪れ、沖縄陶器の、その素朴な美しさに心引かれ、沖縄のやきものを身近に置いて楽しんでいました。
本展では、佐藤千壽が蒐集した作品を中心に、館蔵の沖縄のやきものおよそ50件、濱田庄司やバーナード・リーチら陶藝作家が沖縄で焼いたやきものおよそ10件のほか、首里城の絵図面や琉球漆器など、沖縄で生まれた作品を展示致します。
この機会に、是非、沖縄で生まれたやきものの魅力に触れて頂きたいと存じます。
沖縄のやきものの特徴は、沖縄の文化の中で育まれた独特な器形や色使い、素朴で暖かみがありながら、力強さも兼ね備えているところで、健やかな生活から生まれたそれらの器は、柳宗悦や濱田庄司など、民藝運動を推進していた人達に大きな感銘を与えました。
当館の収蔵品を蒐集した石洞こと佐藤千壽(1918―2008)は、たびたび沖縄を訪れ、沖縄陶器の、その素朴な美しさに心引かれ、沖縄のやきものを身近に置いて楽しんでいました。
本展では、佐藤千壽が蒐集した作品を中心に、館蔵の沖縄のやきものおよそ50件、濱田庄司やバーナード・リーチら陶藝作家が沖縄で焼いたやきものおよそ10件のほか、首里城の絵図面や琉球漆器など、沖縄で生まれた作品を展示致します。
この機会に、是非、沖縄で生まれたやきものの魅力に触れて頂きたいと存じます。
- 開催期間
- 2015年4月25日(土)~8月9日(日)
- 開館時間
-
午前10時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
※7/18(土)は午後1時から開館(午前中設備点検のため)
- 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、
5月5日は開館 - 入館料
-
一般500円・学生300円
※ 小学生以下(要引率者)・65歳以上の方・障害者手帳をお持ちの方は無料。
- 交通アクセス
- こちらを御参照ください >>
- 主催
- 公益財団法人美術工藝振興佐藤基金
- お問い合わせ
- 03-3888-7520、
03-3888-7512(佐藤基金直通)
主な展示予定作品
・掛分飛鉋飴釉流掛渡名喜瓶(壺屋)(18~19世紀)
・黄釉飛鉋カラカラ(壺屋)(18~19世紀)
・濱田庄司 赤絵茶碗(1972年)
・バーナード・リーチ 色差筒茶碗(1964年)
・那覇市街図(19世紀)
・首里城図(19世紀)
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- 色絵撫子文注器(壺屋)19世紀
- 緑釉嘉瓶(壺屋)19世紀
- 灰釉黒釉流掛瓢形瓶(湧田・壺屋)18~19世紀
- 灰釉鉄絵碗(湧田)18世紀