初期伊万里展 山武能一コレクション
1610年代、有田を中心とした地域で国内初の磁器の焼造が始まりました。それらの製品は、積み出し港にちなみ伊万里焼と呼ばれるようになります。伊万里焼の焼造は、朝鮮の技術の導入によって始められたと考えられますが、その目標とされたものは、当時、大量に輸入されていた中国磁器でした。やや青みがかった白地に、呉須(藍色の顔料)の文様が描かれた伊万里焼の器は大変好まれ、日本各地に流通しましたが、1650年代になると、産地の技術革新とともに、ヨーロッパにも大量に輸出されるようになり、伊万里焼は、その様相が急速に変わってゆきます。この1650年代に変化する以前の伊万里焼を「初期伊万里」と呼んでいます。
「初期伊万里」の特徴は、国内での磁器の誕生に際し狂喜乱舞するかのように、様々な大きさ、形の器が造られるとともに、様々な技法・描法が用いられ、その文様は、自由奔放で変化に富み、一つ一つの器が個性を放っていることです。同時代の中国磁器である古染付の趣向にも通じるものがありますが、古染付とはまた違った温かみを宿しています。
本展では、山武能一氏が長い年月をかけて蒐集した初期伊万里コレクションの中から、およそ120件を展示致します。この機会に、是非、日本で初めて生産された磁器の魅力に触れて頂きたいと存じます。
「初期伊万里」の特徴は、国内での磁器の誕生に際し狂喜乱舞するかのように、様々な大きさ、形の器が造られるとともに、様々な技法・描法が用いられ、その文様は、自由奔放で変化に富み、一つ一つの器が個性を放っていることです。同時代の中国磁器である古染付の趣向にも通じるものがありますが、古染付とはまた違った温かみを宿しています。
本展では、山武能一氏が長い年月をかけて蒐集した初期伊万里コレクションの中から、およそ120件を展示致します。この機会に、是非、日本で初めて生産された磁器の魅力に触れて頂きたいと存じます。
- 開催期間
- 2014年7月12日(土)~12月14日(日)
- 開館時間
-
午前10:00-午後5:00
(但し入館は午後4:30まで) - 休館日
- 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
8月11日~18日 - 入館料
-
一般500円・学生300円
※ 小学生以下(要引率者)・65歳以上の方・障害者手帳をお持ちの方は無料。
- 交通アクセス
- こちらを御参照ください >>
- 主催
- 公益財団法人美術工藝振興佐藤基金
- お問い合わせ
- 03-3888-7520、
03-3888-7512(佐藤基金直通)
主な展示予定作品
・染付草花文大鉢(17世紀前半)
・染付羅漢図鉢(17世紀前半)
・染付木菟形香合(17世紀前半)
・染付松竹梅文瓶(17世紀前半)
その他の展示品
・青磁染付芦鷺文皿(17世紀前半)
・染付兎文皿(17世紀前半)
・染付松竹梅文柿形香合(17世紀前半)
・銹釉染付草花文壺(17世紀前半)
・染付蓮池文水指(17世紀前半)
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- 染付松竹梅文瓶
- 染付草花文大鉢
- 染付木菟形香合
- 染付羅漢図鉢