ヒンドゥー美術展
21世紀を迎え、南アジアの大国インドは経済的に日の出の勢いで発展しており、近年、日本からの注目度は日増しに高まっています。
紀元前5世紀頃に成立した仏教は、中国や朝鮮を通って日本に伝わり、我々日本人の精神的基底を形作る程の強い影響を私たちに与えてきました。
しかしながら、仏教を通して見る以外のインドの姿については、日本ではあまり知られていないように思われます。
本展では、石洞美術館を運営する財団法人美術工藝振興佐藤基金の前理事長・佐藤千壽(1918~2008)が、1970年のインド訪問以来、インド美術に魅せられて蒐集してきた作品を中心に、当館所蔵品の中から、ヒンドゥー教に関連した彫像、細密画などの作品を展示して、その魅力を紹介します。
ヒンドゥー美術は、躍動感に溢れた多彩で豊潤な造形や、魅惑的な構図と色彩感覚で、見る者の心の琴線を掻き鳴らします。ヒンドゥー美術は、日本人の慣れ親しんだ静的な仏像や「侘び・寂び」の世界とは対極にあるように思われますが、さほど抵抗なく受け入れられるのは、人間が持つ自然への信仰心や私たちが無意識に求める母性や聖性がそこに見られるからではないでしょうか。
また、本展と同時に「16・17世紀ヨーロッパで製作の南アジア地図」を展示します。大航海時代に製作された貴重な古地図をお借りして、ヨーロッパの人たちが当時のインドをどのように認識していたのかを探ります。
紀元前5世紀頃に成立した仏教は、中国や朝鮮を通って日本に伝わり、我々日本人の精神的基底を形作る程の強い影響を私たちに与えてきました。
しかしながら、仏教を通して見る以外のインドの姿については、日本ではあまり知られていないように思われます。
本展では、石洞美術館を運営する財団法人美術工藝振興佐藤基金の前理事長・佐藤千壽(1918~2008)が、1970年のインド訪問以来、インド美術に魅せられて蒐集してきた作品を中心に、当館所蔵品の中から、ヒンドゥー教に関連した彫像、細密画などの作品を展示して、その魅力を紹介します。
ヒンドゥー美術は、躍動感に溢れた多彩で豊潤な造形や、魅惑的な構図と色彩感覚で、見る者の心の琴線を掻き鳴らします。ヒンドゥー美術は、日本人の慣れ親しんだ静的な仏像や「侘び・寂び」の世界とは対極にあるように思われますが、さほど抵抗なく受け入れられるのは、人間が持つ自然への信仰心や私たちが無意識に求める母性や聖性がそこに見られるからではないでしょうか。
また、本展と同時に「16・17世紀ヨーロッパで製作の南アジア地図」を展示します。大航海時代に製作された貴重な古地図をお借りして、ヨーロッパの人たちが当時のインドをどのように認識していたのかを探ります。
- 開催期間
- 2011年9月3日~12月18日
ギャラリートーク
小西正捷氏(立教大学名誉教授)
・ 9月10日(土) 午後2:00~
・11月19日(土) 午後2:00~
応地利明氏(京都大学名誉教授)
・11月5日(土) 午後2:00~ ※古地図