東南アジアのやきもの展
東南アジアは、インド・中国という大国の間に位置し、その影響を受けながらも独自の文化を築き上げてきました。中継貿易地として栄えたこの地域は、東西の文物や人々が流入し、多様な文化が行き交う地域として発展してきました。陶磁器は古くから焼かれてきましたが、とくに14世紀から16世紀には盛んに生産され、「海のシルクロード」を通って世界各地に輸出されました。その一部は日本にも輸入され、桃山時代の茶会記にも登場することから、茶の湯の道具として愛好されてきたことが知られます。
東南アジアの陶磁器は、おおらかな造形や温かみのある色調とともに、器面に描かれた動植物の生き生きとした様子に独特の魅力があります。草花の伸びやかな筆致や、象や兎の愛らしい造形からは、生きものへの温かい眼差しを感じることができます。
当館の主な所蔵品を蒐集した佐藤千壽(1918~2008)は、世界各地のやきものを愛しました。その中で、東南アジアの陶磁器は、70件あまりを所蔵しており、まとまったコレクションを形成しています。
本展では、館蔵の東南アジアの陶磁器を初めて一堂に展示し、その魅力に迫ります。なお、併せて館蔵の東南アジアの金属器・仏像を展示致します。
東南アジアの陶磁器は、おおらかな造形や温かみのある色調とともに、器面に描かれた動植物の生き生きとした様子に独特の魅力があります。草花の伸びやかな筆致や、象や兎の愛らしい造形からは、生きものへの温かい眼差しを感じることができます。
当館の主な所蔵品を蒐集した佐藤千壽(1918~2008)は、世界各地のやきものを愛しました。その中で、東南アジアの陶磁器は、70件あまりを所蔵しており、まとまったコレクションを形成しています。
本展では、館蔵の東南アジアの陶磁器を初めて一堂に展示し、その魅力に迫ります。なお、併せて館蔵の東南アジアの金属器・仏像を展示致します。
- 開催期間
- 2011年4月30日~8月7日