イスラーム陶器展 特集展示:スペイン陶器・ペルシア硝子
イスラーム陶器とは、7世紀以降、西アジア、中央アジア、エジプト、北アフリカを中心とするイスラーム圏で焼かれた施釉陶器の総称です。
私たちには、イスラーム陶器は馴染みが薄いかも知れませんが、イスラーム陶器は、中国の陶磁器にも比肩する程の規模と内容を持った陶器群です。
本展では、50点あまりのイスラーム陶器により、9~10世紀頃のアッバース朝から17世紀のサファヴィー朝までのイスラーム陶器の変遷を概観するとともに、イスラーム陶器の影響を受けたと言われるビザンツの陶器や、イスラーム教徒により伝えられスペインで花開いたイスパノ・モレスク(スペインのラスター彩陶器)によって、他地域へのイスラーム陶器の影響や、その展開も御覧頂きたいと思います。
その中でも、金・銀器の模倣から生まれ、金属的な輝きを放つ顔料で絵付を施したラスター彩陶器や、ユーモラスで色鮮やかな絵付を施したミナイ手、ラカビ手陶器などは、イスラーム陶器の白眉と言えます。
また、イスラーム陶器の影響を受けたスペインの錫釉色絵陶器や、イスラーム陶器生産の中心地であるペルシアで作られた硝子を並陳致しました。展示したスペイン陶器によってヨーロッパの陶器に与えたイスラーム陶器の影響を見て頂くとともに、素朴ながら味わい深い形や絵付を楽しんで頂きたいと思います。
私たちには、イスラーム陶器は馴染みが薄いかも知れませんが、イスラーム陶器は、中国の陶磁器にも比肩する程の規模と内容を持った陶器群です。
本展では、50点あまりのイスラーム陶器により、9~10世紀頃のアッバース朝から17世紀のサファヴィー朝までのイスラーム陶器の変遷を概観するとともに、イスラーム陶器の影響を受けたと言われるビザンツの陶器や、イスラーム教徒により伝えられスペインで花開いたイスパノ・モレスク(スペインのラスター彩陶器)によって、他地域へのイスラーム陶器の影響や、その展開も御覧頂きたいと思います。
その中でも、金・銀器の模倣から生まれ、金属的な輝きを放つ顔料で絵付を施したラスター彩陶器や、ユーモラスで色鮮やかな絵付を施したミナイ手、ラカビ手陶器などは、イスラーム陶器の白眉と言えます。
また、イスラーム陶器の影響を受けたスペインの錫釉色絵陶器や、イスラーム陶器生産の中心地であるペルシアで作られた硝子を並陳致しました。展示したスペイン陶器によってヨーロッパの陶器に与えたイスラーム陶器の影響を見て頂くとともに、素朴ながら味わい深い形や絵付を楽しんで頂きたいと思います。
- 開催期間
- 2008年5月3日~12月21日