2020年09月30日 【所蔵品紹介 3】色絵樹木犬図台皿(スペイン)
本日もスペインのタラベラ・デ・ラ・レイナの陶器をご紹介します。
タラベラ・デ・ラ・レイナは、首都マドリードから西へ約120kmにある陶器の町です。
17世紀には、イタリアの錫釉陶器の影響を受けた色鮮やかな陶器を生産し、人気を博しました。
昨日は白と青のすっきりとした色合いの作品でしたが、本日はタラベラらしい華やかな作品です。
晴天の中、色鮮やかな木々に囲まれて駆けだす犬の図が描かれています。
犬や木の輪郭はマンガンの紫で素早く描き、青、緑、黄、橙で空や樹々を表現しています。
裏面にも青と黄を用いて葉を瑞々しく描いています。
タラベラの陶器には、犬の他にウマ・ウサギ・ライオン等の様々な動物が描かれていますが、
どれも躍動的に表現されている点が特徴です。