2020年09月25日 図録のご紹介
大変ご無沙汰しております。
石洞美術館は休館しておりますが、所蔵品の調査研究等は行っております。
また、図録の郵送販売も行っております。
展覧会を開催できないことは大変残念ではありますが、その間はこちらのブログで情報を発信していきたいと考えております。
今回は、2016年から2017年にかけて開催した「古染付―このくにのひとのあこがれ かのくにのひとのねがい―」展の図録をご紹介いたします。
古染付(こそめつけ)は中国明時代の末期、天啓期(1621~1627)を中心に崇禎期(1628~1644)頃までの間に、景徳鎮民窯で焼かれた染付磁器の一群です。形状や意匠が自由奔放な古染付は、長く日本の人々に愛されてきました。織部の形に似た手鉢や扇形の向付などがあることから、日本の茶人からの注文によって作られたものもあると考えられています。日本には多くの伝世品がありますが、中国や他の国々では全くと言っていいほど見つかっていません。
古染付は石洞美術館の所蔵品の中でも、質・量ともに最も充実したコレクションです。
これまで当館や他館で展示はしておりましたが、その全容を公刊する機会がございませんでした。
本図録では、186件の作品を掲載し、豊富な図版と詳細な解説がございます。高台など、展示の際にはご覧いただくことが難しい部分も図版で掲載しております。また、金沢陽氏、中路のぶ代氏、村田森氏の貴重な論考も掲載しております。
これだけの内容を一つにまとめた結果、ずっしりとした図録になりました…!
電車で読むには重いですが、ご自宅でゆったりとご覧になるにはとても良いと思います。
秋の夜長に1冊いかがでしょうか。
【購入方法】
図録の名称、お送り先のご住所、ご氏名を明記の上、図録代金及び送料※を現金書留にてお送り下さい。
代金確認後、図録を発送致します。
※古染付1冊の場合3,870円(図録代金3,500円+送料370円)
※上記の送料は2020年時点の送料です。最新の送料は「図録の郵送販売」のページをご確認ください。
※2冊以上購入の際は送料をお問い合わせ下さい。
【送り先】
〒120-0038 東京都足立区千住橋戸町23番地
(公財)美術工芸振興佐藤基金 事務局
TEL:03-3888-7512
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