2018年02月14日 作品紹介1
「東アジアの工藝展」開催から1か月経過しました。
2月18日(日)で展示が終了する作品をご紹介します!
向かって左の作品は、「朱漆端反鉢」(室町時代・15~16世紀)、右の作品は「朱漆四重椀」(室町時代・永禄11年〈1568年〉)です。
このような朱漆塗の漆器は「根来」あるいは「根来塗」と呼ばれています。黒漆の上に朱漆を塗って仕上げた漆器です。それが、長い年月をかけて使用されるうちに朱漆が摩滅して、ところどころに下塗りの黒漆が現れてきます。その様子を見ていると、数百年の間に様々な人の手の中で使われてきたのだなあ、と感じられます。
「朱漆四重椀」は高台内に「大明国/南京人青山/漆椀(花押)/永禄十一年置用」の朱漆銘がある、大変珍しい作品です。
その他、漆器を中心2月18日(日)に展示が終了する作品もありますので、ぜひ今週末ご来館下さいませ。
詳しくは作品リストを御覧下さい!