陶磁

中国をはじめとして世界各地の陶磁器1000件あまりを所蔵しています。
特筆すべきは、中国の明時代末期に景徳鎮民窯で焼造され、日本に輸出された古染付(こそめつけ)のコレクションです。約140件所蔵しており、当館の代表的なコレクションとなっています。水指や向付など茶の湯の道具が見られることや、日本の文物を文様にした作品があることなどから、古染付の多くは日本からの注文品と考えられています。佐藤は、その自由奔放な器形や絵付けに魅了されて収集を続けました。その結果、質量ともに日本有数のコレクションとなりました。
そのほか、古陶磁では、朝鮮半島・東南アジア・西アジアの陶磁器が、まとまったコレクションとなっています。また、イスラーム統治時代のスペインで焼造されはじめた、ラスター彩を施したイスパノ・モレスクの大皿は優品が揃っています。古陶磁の他にも、重要無形文化財保持者(人間国宝)の濱田庄司、島岡達三など親交があった現代陶芸家の作品も多数所蔵しています。

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石洞美術館〒120-0038 東京都足立区千住橋戸町23番地 TEL:03-3888-7520